内容説明
特急「あさしお3号」で刺殺された作家沢田功は十津川警部の友人だった。沢田は、取材をかねて、画家滝村敬と城崎で会う予定でいたのだが…。単身、京都を訪れた十津川は滝村をマーク。が、当日、大阪発の「北近畿5号」で城崎に向かった滝村は、14分の差でアリバイが成立してしまった。さらに、城崎温泉で第2の殺人?滝村の容疑はいっそう深まるのだが…。十津川警部の苦悩、山陰本線に交錯する殺意とトリックに挑む十津川警部は、鉄壁のアリバイを崩せるか?特急列車、豪華客船、展望車―バラエティに富んだ西村ミステリーの真髄を収録した推理傑作集。