内容説明
アメリカ、シアトルの中華街で、4人の日本人が射殺されたうえ、顔面を紛々に砕かれた。彼ら4人は、純金に絡む大がかりな詐欺事件を日本で引き起こした企業の幹部らしかった。事件の背景に見え隠れする巨悪の影!?シアトル市警と警視庁の合同捜査が難航する中、捜査協力を依頼された極東航空機長、酒巻茂樹も独自の捜査を開始した。捜査線上に一人の日本人、野口常雄が浮かびあがるが…犯行当時、野口はすでに日本に向けてシアトルをヨットで出港、北太平洋上にいた。アメリカと日本を結ぶ壮大なアリバイ崩しに挑戦。驚愕の犯罪計画を暴く、書下ろし長編推理小説会心作。