カッパ・ノベルス<br> 殺人方程式―切断された死体の問題

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カッパ・ノベルス
殺人方程式―切断された死体の問題

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  • サイズ 新書判/ページ数 264p/高さ 18X11cm
  • 商品コード 9784334028138
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0293

内容説明

「く、く、首がない!」小心刑事・明日香井叶の眼前には、なんと、首と左腕が切断された死体が―!被害者は『御玉神照命会』の教主・貴伝名剛三。彼は本部ビル内で“密室”状態にあったが、何故か、死体が発見されたのは川を越えた対岸のマンションだった。しかも、前教主・貴伝名光子が謎の死を遂げた直後の惨劇。やがて息子の光彦に嫌疑が…叶の双子の兄・響が周到に練り上げられた完全犯罪に挑む。ミステリー界期待の大型新鋭が、空前のトリックと、強烈なドンデン返しで世に問う、堂々の本格推理登場。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ばりぼー

53
約25年ぶりの再読。「異常な限定状況を用意してきたこれまでの作品と比べて、かなり日常的・現実的」な舞台設定だとあとがきにありますが、いえいえ、こんな馬鹿馬鹿しいこと誰もやりません(笑)。用意周到で緻密な計算をしているかと思えば、とんでもなく杜撰で危険な一発勝負を試みている犯人の精神構造を疑ってしまいます。あちこちで前例のある荒技トリックですが、死体を切断して移動させた理由などのホワイダニットは良く考えられていて、全編に鏤められた伏線の巧みさといい、「ガチガチの本格」という謳い文句に嘘はありません。2014/11/18

うみ

18
初読の感想は、綾辻行人ぼくないなあ、だった。久々に読み返してみて、うん、やはり同じ感想を持つ。ことに前半の警察パートは長いなあとさえ思った。でもその警察パートがとても重要なんだよね。そしてなにより緻密なロジックにはほれぼれする。ヒビクさんとカナウくん、深雪ちゃんの捜査会議も楽しいし。本当を言うとこの作品に苦手意識さえあった。今頃思う。殺人方程式面白い!! 2023/02/13

海月

4
舞台設定に違和感というか意外さを感じてしまいました。決して悪いわけではないけれど、「十角館」冒頭のエラリイの言葉に共感したものとしては、やはり隔絶された世界での物語を期待してしまいます。勿論、勝手な思い込みだということは承知しているのですが・・・

kagetrasama-aoi(葵・橘)

2
89年の初版本、ということは初読時から26年経っているんですねぇ……。デビュー作からファンで、今読んでも面白いお話書くお気に入りの作家さんです。伏線が張り巡らされていて、それが綺麗に回収されて、ホントガチガチの本格物です。鮎川哲也氏の讃も良いですよね!現実には有り得ないとか、人物が書けてないって批判辞めましょうよ!当時新本格派と言われた作家さんに、そういうこという人いたけど、そういう人は綾辻氏の本読まず、三島由紀夫読めばいいでしょ(笑)!私は大好きです、面白かったです。2015/12/30

たっくん?号

2
面白かった!!…んだけど時代の壁が邪魔した!!それをなんと表現すればいいのか分からないが…とにかく壁が。。。警察がそんな大事なこと見落とすはずないでしょ!?科学捜査でもう少しわかるでしょ!?と色々物申しながら読了…巻末を見てびっくり。あ…こんなに古い本だったの???と。 明日香井兄弟のキャラクターは最高に良かった。響の知識の幅広さと大胆さに脱帽。意外な犯人と大胆なトリック。そのトリックの丁寧な紐解き(物理の講義?)もかなり面白かった。読み終えたのにもう一度プロローグへと読み返ってしまうオチがまたいい。2013/03/30

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