内容説明
菊池隆友・鳩子の夫婦は、返すあてのない借金に切羽詰まり殺人を請け負う。依頼者は遠縁の会社社長宇田川時雄、殺す相手は中原美由紀だった。２人は美由紀のもつ謎めいた翳に疑惑を感じるが、大胆に彼女に接近。そして、ついに彼女を密室殺人の罠へ―。だが、土壇場で恐くなり止めを刺せず断念、証拠湮滅のため現場へ戻る。ところが、そこには動けないはずの美由紀が消え、なんと宇田川の死体が！気鋭の実力派が放つ本格サスペンスミステリーの傑作！
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひでまろ
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昭和６２年３月３１日発行の再読。岡嶋二人の作品はかゆい所に手が届くと言うか、読者が疑問に思う事を先に登場人物が語ってしまう所がすごい。本作はどこか爽やかな読後感を抱くが、殺人未遂だったり死体遺棄だったり主人公の行為は真っ当ではない。原題の「ひとごろし・ろくでなし」こそ相応しいと思います。2013/01/19
Goldust
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＜図書館＞結構ビジュアル的な作品。ドラマや映画に最適かと思います。現在、絶版なので図書館本です。絶版になっている多くの岡嶋作品の復刊を是非。2010/08/16
