内容説明
小錦ばりの巨体の持ち主・小林アザミと美人テキスタイル・デザイナーの鮎川えりかは、おいしいものをたくさく食べるという固い絆で結ばれている。今夜もイタリアレストランで、人並みはずれた食欲を発揮してウェイターを驚嘆させていたが、そのお楽しみの最中、毒殺事件が発生!しかも、同席していたグルメ評論家・沢崎豊がレストランの中で忽然と姿を消した!せっかくのディナーをふいにされたアザミとえりかは殺人事件の謎と沢崎の行方を追うが…相次いでグルメ連続殺人が!?巧妙に仕組まれた殺人フルコースの意外なデザートとは!?鬼才が放つ長編推理小説の会心作!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
青いうさぎ号
22
図書館オススメのシークレットパッケージ本。開けてびっくり、栗本薫さん!懐かしい!大好き!2段組のカッパ・ブックスも今はレトロな感じ。昭和61年12月25日初版1刷。 本書はコミカルな推理小説で、トリックは「バッカみたいに簡単じゃねェか」(文中より)なんだけど、心理描写が丁寧で面白い。「退廃と倦怠の都会の子、夜ごとさまよい歩く東京遊民だ。…ふいに、私たちはなんて淋しいんだろう、という気がした」(187p)。多芸多才な彼女の56歳のご逝去が惜しまれる。バブル後も、そして今も、どんどん書いて語って欲しかった。2021/02/01
フタ
1
徹頭徹尾、バブリーでグルメな本。探偵役のアザミさんはありえないほどにマツコさんしか想像できない。えりかはトレンディドラマ時の浅野温子の髪の浅野ゆうこだな( ˙-˙ ) 小気味良い食べっぷりに事件とかどうでもいい(・ω・)2015/01/06
madoka_yen
1
実写化するなら、アザミ=マツコ・デラックスで間違いないだろう。序盤からそのイメージで読みすすめてしまった。2012/05/12
Cresson
1
探偵役でマツコ・デラックスを想起。このコンビのキャラ、なかなかいいです。シリーズにはならなかったのかな?2010/08/29
Akiko Kobayashi
0
ちょっとあざといなーと食傷気味のところはありますが、やはり面白いです。古くてもね(*^^*)2017/05/02