感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ドント
1
妻を自死で失った男と結婚した久美子は、姑の貞のいじめに疲弊する毎日、しかしあるきっかけで疑念が生じる。前妻は本当に自殺だったのか……という謎は添え物である。「姑が犯人と見せかけて夫、でしょ?」と思っていると、第二章が夫の視点に。あれっと思っていたら第三章が姑の視点、頁をめくるごとに煮立った地獄の底が抜けていく! 謎やサスペンスに本書の主眼はない。こじれてねじれた人間心理/模様を描く物語である。「昼ドラっぽい」と言えばそうなのだが、文字で煮込まれた猛烈な地獄。凄い。もう和菓子の鹿の子が冷静に食えない。2026/05/26




