感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Tanaka9999
8
1977(昭和52)年発行、光文社のカッパ・ノベルス。13編。陳舜臣『思い出の壁』既読。収集家の態度などから少し変だという感じがあるが、うまいぐあいに謎が解けていく。割合に気持ちがいい作品。星新一『車の客』既読。タクシーの怪談なのだが、運転手の話に乗ってやろうという気になる客は面白い。祝いの席で気が大きくなっているからかもしれないが。山村美紗『黒枠の写真』殺人が起きるのは京都。関東と関西でのテレビのチャンネルというネタ。もう少し後なら当たり前で、今なら逆にわからないネタかもしれない。2023/11/12