感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
星落秋風五丈原
14
八尋由花は、恵まれた境遇にありながら、育児疲れとストレスから、わが子を窒息死させてしまう。その後、雲仙の雪中を彷徨っているところを、女流陶芸家の乾陶子に救われる。妊娠中の陶子は行方不明の恋人を捜していた。やがて、由花の子殺し事件の公判が進行するなかで、意外な事実が明らかになる。二人の女性の生き方を通して、「子は誰のものか」を問う力作。1989/01/01
ともさん
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最近ちまちま読み始めた夏樹静子の2冊目。育児ノイローゼの描写が鬼気迫っており、子ども育てながらこの本を書いたんだよなこのひと……と、四十年前から変わらない母性神話との闘いに思いをはせる。サスペンスとしても秀逸で、複雑な人間関係や一見無関係な事件を最後にすぱっとまとめる手腕はすごい。キャラクター造型もよくできていて、本当に面白いエンターテインメント。2017/11/08
東雲 忍
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2つの事が同時平行している上、3~4人程度の関連で済むかと思ってたけど、結構大掛かりになってて、さらに「え!?」と思う場面も多少あり、だいぶ楽しめて読めた。最後の最後には「おま、言ってやれよぉぉぉぉ!!」と思う場面もあり、最終的に2人がどうなったのか気になった。2015/03/31
こぎん
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1980.3.1読了2013/09/12