出版社内容情報
正しい「密教」理解のための絶好の概説書の改訂新版。深い内容を噛み砕きながら格調高いリズム感で書き綴られる。インドにその源を発し、中国そして日本で花開いた深遠な仏教世界を、弘法大師空海や曼荼羅の話を中心に説く。
内容説明
インドにその源を発し、中国そして日本で花開いた深遠な仏教世界を、弘法大師空海の思想や曼荼羅の理論、主要経典の解題を中心に説く、「密教」理解のための絶好の解説書。
目次
1章 密教の誕生(秘密の山;護摩の火;釈尊と密教;仏教における象徴;最後のインド仏教)
2章 密教の発展(密教の仏たち;マンダラの起源;密教的世界観の完成;国際都市、長安;空海、唐へ渡る)
3章 空海の世界(空海の決意;その天才性と庶民性;空海の魅力;大いなる肯定;同行二人;大師のことば;入寂)
4章 日本密教の哲学(光明世界と自己の一致;マンダラの世界;真言の実践;大日経の世界;神秘の光;大日経のことば;不動明王の功徳)
5章 密教と現代(性善説か性悪説か;密教の人間観;鬼子母神信仰について;火渡り、滝打たれの修法;密教と超能力;日本人の宗教心)
著者等紹介
金岡秀友[カナオカシュウユウ]
1927~2009年。埼玉県に生まれる。東京外事専門学校(現東京外国語大学)蒙古科および東京大学文学部印度哲学科卒業。東京大学大学院人文科学研究科印度哲学専攻博士課程単位取得満期退学。文学博士(東洋大学)。専門はインド哲学、仏教学、密教学。大倉山文化学院研究員、東洋大学文学部教授などを経て東洋大学名誉教授。妙薬寺(東京都八王子市)住職などを歴任したほか、1967年に日本印度学仏教学会賞を受賞する。著書や論文が多数ある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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