出版社内容情報
世間の常識や他者からの評価、SNSの書き込み等々に一喜一憂し、自分に自信が持てない私たちは、どうしたら自信を回復することができるのか――。幕末から明治期に活躍した山岡鉄舟(剣術家、政治家)が大切にした「無敵」(自分にとって最大の敵である“自分の心”をコントロールすること)という思想と仏教・禅の教えに基づいて、エゴイズム的な自我意識を手放していくことで、自由で主体的な生き方が実現できると提起する。山岡鉄舟が開いた禅寺・全生庵(東京都台東区)の住職が、悩める若者たちに贈るエールの書。
内容説明
幕末の偉人・山岡鉄舟の生き方から見えてくる、心をコントロールして「無敵」に至るための27話。
目次
第一章 「関係」を心得る(「自分と自分自身」という関係;敵は自己から生まれる ほか)
第二章 自己を調える(自分の心が自分の敵;「無私」を養う ほか)
第三章 幸福の在り処(幸せを感じ取る力;「お前は体の奴隷か!?」 ほか)
第四章 思い込みを転じる(「苦」はネガティブではない;感情と行動を切り離す ほか)
著者等紹介
平井正修[ヒライショウシュウ]
1967年(昭和42年)、東京都に生まれる。臨済宗国泰寺派全生庵(東京都台東区)第七世住職。学習院大学法学部卒業後、静岡県三島市にある龍澤寺専門道場にて修行し、2002年(平成14年)より現職。檀務や坐禅指導のほか、講演や執筆なども行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Y2K☮
32
「読書のすすめ」のオンラインショップで購入。禅の本当の厳しさに少し触れられた気がする。やはりキーワードは囚われないことと主体性を持って生きること。思い込みから自由になるだけでも人生の受け止め方が変わってくる。ないものを嘆くより、あるものをいかに活かすか。本質は苦しいと知っていれば、わずかな楽しさに感謝できる。江戸城無血開城の真実はもっと広く知られていい。大半の人は西郷と勝の功績だと考えている。歴史の多くは勝者が記すもの。だが命もいらず名もいらずを貫いた山岡鉄舟の私心なき尽力に学ばないのはあまりに勿体ない。2025/05/01
-
- 和書
- 精講漢文 ちくま学芸文庫