出版社内容情報
日蓮聖人(1222-1282)の生涯と思想を紹介しながら、その生き方や考え方が現代に生きる私たちにどのような示唆を与えてくれるかを解明する。「いかにして仏教を人生に活かすか」を探究してきた著者の思索の集大成。
目次
第1章 人情家=日蓮
第2章 誕生、立教開宗、そして鎌倉へ
第3章 『立正安国論』
第4章 伊豆流罪
第5章 佐渡流罪
第6章 身延への退隠
第7章 日蓮の最後
第8章 日蓮に学ぶ「生き方」
著者等紹介
ひろさちや[ヒロサチヤ]
1936年(昭和11年)、大阪市に生まれる。東京大学文学部印度哲学科卒業、東京大学大学院人文科学研究科印度哲学専攻博士課程修了。1965年から二十年間、気象大学校教授をつとめる。退職後、仏教をはじめとする宗教の解説書から、仏教的な生き方を綴るエッセイまで幅広く執筆するとともに、全国各地で講演活動をおこなう。厖大かつ多様で難解な仏教の教えを、逆説やユーモアを駆使して表現される筆致や語り口は、年齢・性別を超えて好評を博する。2022年(令和4年)、逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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新父帰る
4
2022年9月刊。祖師を生きるシリーズの一巻。日蓮の手紙や書を原文で直接引用しているところがいい。勿論、解釈にはいろいろあるのでしょうが。全体的に優しい語りで表現しているので読み易いですね。エッセイ的な要素もあります。日蓮は数々の法難に遭遇しているが、伊豆の流罪は言葉の綾で、満潮で水没するような岩に置き去りする様を見ると、事実上処刑に等しい扱いを受けてたのですね。佐渡流罪前後で日蓮の想いが違ってるという指摘は大変勉強になった。日蓮の生誕地、天津小湊は懐かしい場所で元々親近感があったので、楽しく読めた。2023/03/08
天使の奇跡
0
日蓮は預言者であった。判断基準は善悪でなく、必要か不必要化なのかです。のんびり、ゆったり、ほどほどにですね!2024/01/21