出版社内容情報
一遍上人(1239-1289)の生涯と思想を紹介しながら、その生き方や考え方が現代に生きる私たちにどのような示唆を与えてくれるのかを解明する。「いかにして仏教を人生に活かすか」を長年探究してきた著者の思索の集大成。
内容説明
社会から見捨てられた伝染病患者や女性、「不浄」とされた人々へも救いの手を差し延べた、“反体制”の仏教者。書き下ろし「祖師を生きる」シリーズ第5弾。
目次
第1章 一遍という人
第2章 すべてを捨てる覚悟
第3章 一遍と踊り念仏
第4章 鎌倉から京都へ
第5章 四天王寺から当麻寺、そして故郷へ
第6章 一遍の最後の旅
第7章 一遍の念仏の理論
第8章 一遍に生き方を学ぶ
著者等紹介
ひろさちや[ヒロサチヤ]
1936年(昭和11年)、大阪市に生まれる。東京大学文学部印度哲学科卒業、東京大学大学院人文科学研究科印度哲学専攻博士課程修了。1965年から二十年間、気象大学校教授をつとめる。退職後、仏教をはじめとする宗教の解説書から、仏教的な生き方を綴るエッセイまで幅広く執筆するとともに、全国各地で講演活動を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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一遍という人: 時宗 日本の開祖たち 即の理論 在俗の生活 すべてを捨てる覚悟: 信心不要論 ただ念仏の身 妻子を捨てた一遍 一遍と踊り念仏: 法はまやかしではない 踊り念仏の始まり 一遍と奇蹟 鎌倉から京都へ: 武士との衝突 反体制性 一遍の最後の旅: 終わりの始まり すべてを焼いてしまう すべてが終わる 一遍の念仏の理論: 一遍きりの念仏 念仏は融通する 一遍に生き方を学ぶ: 天運にまかせる 苦や楽に実態はない いまある、そのままを楽しむ 苦を苦にしない 希望を持つな・反省するな2022/05/02