内容説明
内なる自己を見つめつつ、外なる社会に働きかける。その一見矛盾した方向にある両者を統合するものは“慈悲心”である―。流動の時代に生きる現代人への激励を読み取るための現代仏教ノンフィクション。
目次
第1章 悲しむ力、苦しむ力(飢えた子らに本は何の役に立つか;苦しみから歌が生まれる ほか)
第2章 仏教ボランティアのまなざし(難民から学んだ布施のこころ;カンボジア仏教は大乗仏教か ほか)
第3章 現場ファーストの宗教へ(人間は死んで終わりではない―臨床宗教師と高橋悦堂さん;日本における宗教革新のチャンス―日本臨床宗教師会、発足 ほか)
第4章 スピリチュアリティ再発見(木と子どもと私と―画家・絵本作家いせひでこさんに聞く;『幽霊さん』と司修さん ほか)
著者等紹介
大菅俊幸[オオスガトシユキ]
公益社団法人シャンティ国際ボランティア会(SVA)専門アドバイザー、曹洞宗総合研究センター講師、専門は臨床仏教研究。1950年、宮城県石巻市生まれ。駒澤大学大学院仏教学専攻修士課程修了。高校教員などを経てシャンティの創立者有馬実成師に共鳴し、NGOの世界へ転身。仏教精神に根ざした社会貢献活動(仏教ボランティア)を探求してきた。主として国内事業、広報畑で活動。有馬実成研究がライフワークの一つ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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