内容説明
ありがとう、おばけたち!廃校寸前の小学校で起きた、ちょっと不思議な物語。小学3年生から。
著者等紹介
市川宣子[イチカワノブコ]
神奈川県生まれ。『ケイゾウさんは四月がきらいです。』(福音館書店)で小学館児童出版文化賞、『きのうの夜、おとうさんがおそく帰った、そのわけは…』(ひさかたチャイルド)で野間児童文芸賞、『あまやどり』(文研出版)でひろすけ童話賞を受賞
石井聖岳[イシイキヨタカ]
静岡県生まれ。名古屋造形短期大学卒業。『ふってきました』(講談社)で日本絵本賞、講談社出版文化賞絵本賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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杏子
18
軽く読めて楽しめる感じ。入学式の写真におばけが写ったので騒がれたことをきっかけに、児童数が激減、たった5人になって廃校に追い込まれようとしたところ、新しく校長先生になったかほる先生と5人の子どもたちの前に、おばけたちが現れていろんな活躍してるうちに、廃校になりかけた学校を救う…っておもしろ楽しい話。おばけなのに、物を食べてておかしいとか、物を持てるようだとか、ツッコミどころはあるかもだけど、子どもたちと先生とが生き生きしてるから、面白く読めるのだと思う。子どもにも受けると思う。2018/10/15
遠い日
15
桜町立桜小学校はおばけ小学校。5人のおばけが入学式の写真に写ってしまったから、転校生が続出。残ったたった5人の生徒と校長のかほる先生だけの学校を、力強くバックアップするのがおばけたち。かほる先生と縁あるおばけたちの活躍と同じくらいがんばる子どもたちに、いつしか感情移入しているわたし。温かく子どもたちをみつめるおばけと先生のがんばりもすごい。学校というもののあるべき姿が垣間見えて、心洗われる。2017/03/04
みー
12
他館より。入学式の写真にお化けが映ってしまったことから、どんどん生徒が転校してしまい、残ったのはわずか全校生徒5人と、かおる校長先生のみ!!そんな学校を救うべく立ち上がったのは、なんと写真に写ったお化けたち!かおる校長先生とお化けたちは5人の生徒のために遊具を修理したり、給食を作ったりと奮闘する。子供たちも少ない人数でも生き生きと学校生活を送るり、たくましく成長する姿が描かれている。2017/04/24
栗きんとん
6
桜小学校のかほる校長先生の元同級生で、亡くなった人たちがおばけで活躍するお話。単純で面白くて、気分爽快になる。6歳で亡くなっているけど、生きていたら定年間近の年齢だから、見た目は小学一年だけど、しゃべるとしっかりおっさんっていうのが面白かった。ほっこりすっきりの読後感です。2021/07/30
ちかこ
4
おばけがでるという噂で廃校の危機にある小学校。校長の同級生のおばけたちの助けで、教えている子どもたちが素晴らしい成長を見せる。おばけたちのことはひみつだけど、それぞれの子どもたちががんばって、見返してやったことが、読んでいても一緒に誇らしい気持ちになる。2016/04/02