内容説明
本書は、在宅で亡くなられた患者さんとご家族とのドラマを核に、「いのちの不思議」を感じた13の物語になっています。「死に方修行のすすめ」永六輔×内藤いづみ対談収録。
目次
富士山での綱引き
父帰る―クリスマスローズの庭へ
生命の水は美味いよ
もう、あそこに行くだけです
大切な人との「仲良し時間」
少し早めのクリスマスツリー
ホスピスケアは子育てに似ている
笑顔でさよならを
“本物の夫婦”になれた気がします
準備がすべて整いました
女の一生
娘の行く末を願って
今日もいい日だ。前向きに行く
著者等紹介
内藤いづみ[ナイトウイズミ]
在宅ホスピス医。1956年、山梨県市川三郷町(旧・六郷町)に生まれる。福島県立医大卒業後、東京女子医科大内科等に勤務。1986年から英国プリンス・オブ・ウェールズ・ホスピスで研修を受け、1995年、甲府にふじ内科クリニック設立、院長となる。NPO日本ホスピス・在宅ケア研究会理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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パズル
8
在宅ホスピス医である著者の体験談。こんなにも親身になってくれる医者に出会えた人達は、幸せだと思います。末期癌患者の苦痛と苦悩は計り知れませんが、この本ではその最期がすがすがしく感じました。患者さんに本を読み聞かせするボランティアを、私もしたいです。2014/09/22
ココアにんにく
5
読んでいる間、昨日お亡くなりになった小林麻央さんのことが頭から離れませんでした。死を強く意識する中、13の話でいろいろ考えました。「死を考えると、どう生きたいかが見えてくる」著者の対談での言葉は深いです。末期のワインの話が一番印象的。患者の痛みに無関心な医師の話も。これまで人の最期の本を何冊も読んできましたが、本書で改めて患者と医療者の相性も大切とあらためて感じました。家での介護も良い医療者との出会いで困難度が下がるのは私も実感しています。2017/06/24
JOH
2
こんなお医者さんに出会いたいな。 いいお医者さんと出会うために、患者として努力しなきゃと永六輔さんも言ってました。 死について、ちゃんと話していきたい。周りの人の死が少しこわくなくなりました。2020/05/17
okatake
1
在宅ホスピスで出会った13話の物語。死に関する本を多く読むようになっていますが、ここに出てくる物語は、何かこころがほっこりする。私も良い死に方をしたい、そのためにも早いうちから死の準備をしていきたいと思います。最期の永六輔さんとの対談での彼の体験談も良かったです。2015/11/15
yoshi
1
図書館で目に留まり。ホスピス、在宅緩和ケアに関する本。こういう世界も存在することをしっかりと知っておこうと思う。自分のためにも、自分の大切な人たちのためにも。2014/08/27