内容説明
へんじは、いつ、くるかなあ。教室にとどいた、ふしぎな手紙から、一年生と「けんいちさん」との文通がはじまった。小学校低学年向け。
著者等紹介
朽木祥[クツキショウ]
1957年広島市生まれ。被爆二世。上智大学大学院博士前期課程修了。『かはたれ』(福音館書店)で第35回児童文芸新人賞、第39回日本児童文学者協会新人賞ほか受賞。『彼岸花はきつねのかんざし』(学研教育出版)で第33回日本児童文芸家協会賞を受賞。『風の靴』(講談社)で第57回産経児童出版文化賞大賞を受賞
ささめやゆき[ササメヤユキ]
1943年東京都生まれ。24歳で画家を志す。ベルギー・ドメルホフ国際版画展銀賞受賞。『ガドルフの百合』(偕成社)で第44回小学館絵画賞、『あしたうちにねこがくるの』(講談社)で第6回日本絵本賞を受賞。1999年、挿絵の仕事に対し、第30回講談社出版文化賞さしえ賞を受賞。朽木祥氏と組んだ『彼岸花はきつねのかんざし』(学研教育出版)で第23回赤い鳥さし絵賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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はる
59
実際にあった出来事をもとにした心温まる物語。ある日、1年生のクラスにたった一言「あひる」と書かれた不思議な手紙。子供たちとけんいちさんとの手紙のやり取りが始まります。子供たちのわくわく感が良く描かれていて、読んでいるこちらまで楽しくなってきます。優しくて少しお茶目な先生もいいなぁ。ささめやゆきさんの挿絵も温かい。2020/10/05
ぶんこ
52
ある小学校の1年生のクラスに届いた手紙。「あひる」の3文字だけの不思議な手紙。ゆっくり成長する24歳の人からの手紙で、実話を元にした本でした。このクラスの先生がいいですね。子ども達が返事を書く手紙のために、色々な便箋、封筒、切手まで用意しています。可愛い便箋や綺麗な便箋等々、受け取る側になってみると嬉しい。送る側にとっても心ウキウキ。手紙の楽しさが子どもに自然に伝わるでしょう。文通を承諾した校長先生も素晴らしい。2020/10/21
ヒラP@ehon.gohon
35
発達障害のたなかけんいちさんから小学1年生のクラスにお手紙が届きました。24才のたなかさんが覚えたてのひらがなで書いた「あひる」が意味深です。 奇妙なしりとりが、人と人の繋がりを象徴しているようで微笑ましいです。 いつか当のたなかさんと会うことが出来た時に、仲良く出来ると良いですね。2021/01/24
ひほ
29
広島の小学校に実際に届いた手紙にまつわるエピソードをもとに書かれた一冊。「あひる」から始まるお手紙。一年生のみんなが一緒に考えて絵を描いてお返事を書いて先生が素敵な切手や封筒を用意して心あたたまる本でした。2020/06/05
千穂
29
1年生のクラスに不思議な手紙が届きました。たったひとことあひるとだけ書かれてあります。お手紙はゆっくり大きくなってようやく平仮名が全部書けるようになった24歳のたなかさんからでした。そして、1年のクラスのお友だちとたなかさんとの楽しい文通が始まります。ほっこり温かくなるお話です。2018/10/31
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