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内容説明
「先天性四肢欠損症」という、手足がほとんどない障害をかかえて生まれてきた、佐野有美さん。家族の深い愛情にささえられ、持ち前の明るさで、小さいころから、食事や着がえ、運動などに挑戦し、自分でできることを少しずつふやしていきました。「人間はそれぞれ、役割があってこの世に生まれてくる。わたしの役割は、みなさんを笑顔にすること―」。そんな有美さんのかがやく笑顔の秘密にせまります。
目次
第1章 希望の光
第2章 おばけじゃないもん
第3章 お母さんといっしょ
第4章 挑戦
第5章 仲間外れ
第6章 あこがれのチアリーダー
第7章 みんな仲間
第8章 弁論大会
第9章 夢への一歩
第10章 笑顔の架け橋
著者等紹介
藤本美郷[フジモトミサト]
ノンフィクション作家。東京都出身。長年、雑誌記者として、障害者、高齢者、難病者などを取材、執筆。温かい目線で書かれた文章が好評を得る。現在、(株)Mプランニング代表としてハンディを抱える人々の自立支援を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
パフちゃん@かのん変更
56
先天性四肢欠損症、多分「五体不満足」の乙武さんと同じ障害なのでしょう。乙武さんが「障害は不便です。でも不幸ではありません」と言った名言を思い出しました。有美さんを見て「かわいそう」なんて言葉を掛けるのは大変不遜で失礼なことだと思いました。この不自由な体で不可能と思われることを次々と可能にしてきた。小学校3年生の時にはなんと100m泳げるようになったとのこと。なんと、チアリーダー部で活躍していたとのこと。自分に負けない強い心があれば何とかなるもんなんだな。そして人に頼ることも大切。2014/03/24
ぱんにゃー
47
【役割】 『「自分が何をしたいか」も大切ですが「自分がなにをすべきか」。人間はそれぞれ、役割があってこの世に生まれてくる、私はそう信じています。』 「みんなを笑顔にすること」を本人の役割としてと考えられる有美ちゃん 素敵だなぁ(^ω^)2014/11/25
かいゆう
23
表紙で見せてる笑顔のまんま、有美さんはキラキラとした毎日を過ごしていそうだな。でもそれも、自分に出来る方法を、自分で、そして周りの人たちの手を借りて、何度も何度もやってきたから。客観的に見た自分の姿と周りへの申し訳なさの壁にぶつかり、それを乗り越えたから。確かに人よりできない事も多いかも知れない。でも自分には何ができるのかを見つけた有美さんは、羨ましいくらいキラキラしています。2017/06/11
たか
11
この方の本は本当に勇気づけられるな~✨2017/05/01
とりぴよ
7
先天性四肢欠損症でほとんど手足がないという障害を持って生まれた佐野有美さんのドキュメント。左足の指3本で字も書き箸も使い今どきメイクもこなす有美さん。明るくポジティブな母娘、と思ったらお母さんは出産後ショックで我が子の障害を受け入れられず、1歳半まで乳児院に預けたそう。たくさんの困難を乗り越える有美さんの笑顔。ご両親もすごいなぁ…。2014/11/21