内容説明
自由に、そしてシンプルに生きるための知恵を贈ります。ヘルマン・ヘッセ珠玉の名言集。
目次
第1章 人生の味わい方
第2章 自然・蝶・人間
第3章 悟りへの道
第4章 愛の哀しみ、青春のよろこび
第5章 美しく老いる
第6章 自分を見つめる
著者等紹介
岡田朝雄[オカダアサオ]
1935年東京に生まれる。学習院大学、中央大学大学院(修士課程)でドイツ文学を専攻。東洋大学名誉教授。日本昆虫協会副会長。日本文藝家協会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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mukimi
117
ヘッセは車輪の下とデミアンしか読めていないがそれらはとても深い思索をくれた。本書はヘッセの言葉を抽出して解説を加えるものだが、こうして断片だけ触れるのはヘッセの人生と思考の深遠さを思うと畏れ多いことしてるなぁという気にも少しなった。幸福とは「輝いている最中にすでに色褪せ始め、無常の息吹に吹き飛ばされようとする恍惚の瞬間である」「追い求めている限り手に入らない」との言葉は、謎の焦燥感に突き動かされ幸福や満足を求める自分の心を落ち着かせてくれた。まず「シッダールタ」読みたい。自分にとって大切な一冊になる予感。2024/01/24
金吾
17
ヘッセの本からの抜粋と著者の感想からなっています。いいなあと感じる言葉はありますが、著作全体から見ないとその言葉の意図はわからないのかも知れないとも感じ、『ヘッセの読書術』『シッダールタ』『少年の日の思い出』を読みたくなりました。2024/01/28
みか
10
ヘッセの本は前々から読んでみたいと思っていたけど、ますます読みたくなった。沢山の著書があるようだなぁ。昔、高校放送コンクールで朗読部門の課題の中に「車輪の下」があって、朗読部門に出る同級生が読んでいた。(因みに私はアナウンス・DJ部門だった)それが気になっていたのを思い出す。当時私は本の面白さを知らず、とても読めそうもないと初めから諦めていた。今なら読めそうな気がするので、機会があれば気負わずに読んでみたい。2017/06/21
テツ
8
ヘッセの言葉を紹介しつつ解説もしてくれているので、あまり馴染みのない方にも読みやすい作りになっている。ヘッセの感受性、世界の捉え方、そして常に自らであれということ。自らという存在を探求し続けよということ。人生で大切なことはすべてヘッセが教えてくれたとは決して思わないけれど、人生で出逢う全ての存在、全ての出来事をどう受け入れるかということについてはかなりの部分をヘッセに教わったと思う。2015/07/16
猫森
3
ヘッセそのものを再読したほうが早いかも。2022/12/12