内容説明
「翔子ちゃんに会うと、元気が出る」「翔子ちゃんの書を見ると、はげまされる」たくさんの人が、そういいます。それは、なぜなのでしょうか―。ダウン症という障害を持って生まれてきた金澤翔子さん。母親の泰子さんといっしょに、一歩一歩、笑顔で歩んできました。その道のりと、翔子さんの素顔を紹介します。
目次
第1章 街の子、翔子ちゃん
第2章 希望への階段
第3章 立ちふさがるかべ
第4章 般若心経にいどむ
第5章 約束
第6章 ネバーランドのおひめさま
第7章 書家・金澤翔子
第8章 お母さんの宝物
著者等紹介
丘修三[オカシュウゾウ]
1941年、熊本県に生まれる。東京学芸大学および東京教育大学で、障害児教育を学ぶ。養護学校教諭を経て、作家活動に入る。『ぼくのお姉さん』で児童文学者協会新人賞・新美南吉児童文学賞・坪田譲治文学賞受賞。『少年の日々』(共に偕成社)で小学館文学賞受賞。『口で歩く』(小峰書店)で産経児童出版文化賞ニッポン放送賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ぱんにゃー
42
【児童書】 感動ノンフィクションシリーズ4冊を読みました。『きのうはふり返らない。今、目の前の相手を楽しませる。そのことだけを考えよう、と。』ホスピタルクラウン・Kちゃんが行くより。『人のせいにしたって、何の解決にもならない』兄弟は70人より。『有美のスタイル』笑顔の架け橋より。『人が喜ぶのを見るのが、彼女の喜びなのです。無垢の愛情を何に対しても持っているのです』希望の筆より。/共通なものを感じました。ありがとうございます。2014/11/29
鈴
30
丘修三さん追っかけ。児童書。「普通の人は大人になるにつれて、ずるくなったり、欲ばりになったり、人をうらやんだり、しっとしたりするけれど、翔子は子どものまま。純粋でうたがうことを知らない。」ダウン症というだけで、私たちは可哀想だと思いがちだけど、こんなに綺麗な心で生きていけるなんて、普通はしたくてもできない。自然と翔子さんの周りに人が集まる。誰しも人間関係で悩んだりするというのに。書道家である前に、ひとりの人間として、とても尊敬する。2016/04/22
どあら
17
図書館で借りて読了。金澤翔子さんの書は、ずっと見ていると落ち着いてきます。お母さんと一日でも長く楽しい日々を送って頂きたい。2019/06/21
退院した雨巫女。
15
《私-図書館》先日テレビに出演されていた。今は、泰子さんは、独り暮らしをしているらしい。以前、この親子に、会ったことがあり、明るい泰子さんでした。2017/03/03
いくお(Ikuo Nakao)
12
図書館で児童書コーナーにディスプレイされてて手に取る。ダウン症だからどうこうではなく一人の25歳の書家として、女性としてどう生きているかがわかります。小学生向けに平易な言葉で書かれているのであっという間に読めました。作品もいくつか紹介されていました。本の中に載っていた「飛翔」の書は迫力を感じました。2014/08/30