内容説明
つちのなかのきゅうこんをおひさまはゆっくりとあたためました。あっためて…、あっためて…、あっためて…、おひさまにあたためられてうとうとしているあいだに、きゅうこんはうっかりつちのうえにめをだしてしまいました。
著者等紹介
くすのきしげのり[クスノキシゲノリ]
徳島県鳴門市生まれ。鳴門教育大学大学院修了。「心豊かに生きる」をテーマに、児童文学の創作活動を続けている
いもとようこ[イモトヨウコ]
兵庫県生まれ。金沢美術工芸大学油絵科卒業。『ねこのえほん』(講談社)、『そばのはなさいたひ』(佼成出版社)でボローニャ国際児童図書展エルバ賞を2年連続受賞。『いもとようこ うたの絵本(1)』で同グラフィック賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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anne@灯れ松明の火
27
どこで紹介されたのか、忘れてしまった^^;が、読みたい本に入れていて、隣市予約。勇気を出して、一歩踏み出せば、新しい世界が開かれる。小学校の入学祝いにもいいかもしれない。2021/02/24
たーちゃん
24
球根だって外に飛び出すのは勇気が必要。子供だって大人だって新しいことをしたり、新しい場所に行くには勇気が入りますよね。でも勇気を出せばそこには新しい友達がいたり、悪いことだけではないのです。人生には勇気が必要ですね。2021/12/23
わむう
22
いともようこさんとくすのきしげのりさんコンビの絵本。新しい環境に飛び立つのは誰でも怖い。けど勇気を出して一歩踏み出せば新しい出会いが待っている。2019/05/23
鈴
18
息子が学校から借りてきた。息子が読み聞かせしてくれた。久々のいもとさん。やっぱり絵が可愛い。チューリップの球根が、土から芽を出すのをとても心細く思う気持ちが、そんな見方もあるのかと新たな発見をした気持ちに。土の中でのお友だちとのお別れは寂しいけど、地上ではまた新しいお友だちとの出会いがある。まるで卒業→入学のようで、春にぴったりのお話だ。2013/10/20
遠い日
15
花も成長を思い悩み、変化を怖がっているとしたら、きれいに立派に咲いたその花を、わたしたちはしっかりと愛でてあげないと。チューリップの球根の坊やのためらいや逡巡のことばがいじらしくて、美しく咲いたその姿が健気で、見守ってきた野原の仲間とともに祝ってあげたくなる。2016/03/26