内容説明
リタイア犬とは、盲導犬の引退後のよび名です。ラブラドール・レトリーバーのポリーはリタイア犬となり、庄司家での生活を始めます。犬を飼いたがっていた裕之ですが、盲導犬としての習慣が抜けないポリーにとまどってしまい…。
著者等紹介
日野多香子[ヒノタカコ]
東京都出身。児童文学作家。主な作品に、『闇と光の中』(理論社/日本児童文学者協会新人賞)など多数ある
福田岩緒[フクダイワオ]
岡山県出身。画家。日本児童美術家連盟会員。『がたたんたん』(ひさかたチャイルド)で絵本にっぽん賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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みー
10
盲導犬をリタイアした犬が、一般家庭に迎え入れられて、第二の犬生を過ごす様子を描いている。盲導犬のことを知ってもらいたいという趣旨で、活動を始める飼い主の行動力と、熱意には頭が下がるが、盲導犬を知ってもらうのであれば、安易に仕事中の犬に触れてはならない事が重要であることも、示唆してもらいたかったな。この内容だと、盲導犬に会ったら子供たち、すぐに飛んで行って、なでなでしまくってもおかしくない感じを受けたもので・・全ての犬が、幸せにその生涯を過ごせたらいいなと・・心から思う。2016/09/24
退院した雨巫女。
8
《本屋》リタイアしてからも、楽しいよね。ポリーの生き方に、憧れるなあ。2020/10/22
茶々吉(パーソナリティ千波留)
1
夏休み読書感想文教室指導のために読了。 小学3年生の裕之の家に、真っ黒なラブラドールレトリーバー ポリーがやってきた。ポリーはこれまで盲導犬のリタイア犬。結構お年寄りだし、これまでの仕事の名残で、一緒にはしゃいで遊んだりはしない。裕之は一緒に遊べる犬が良かったのにと思ったが、次第に人のために働いていたポリーを誇らしく思うように。 感想文指導としては、 ①犬に対する思い ②盲導犬の仕事について調べること ③リタイア犬(老犬)を引き取ること の3つに焦点を絞って考えてみるように勧めた。2021/07/17
リコ・ガーネット
0
まず画がとっても素直でまっすぐ入ってきた。ポリーの表情もしぐさもどれも、かわいいだけじゃなくて…やっぱり『素直』と言う表現がしっくりくる、イラストですごく気に入った。主人公の回りにはとっても素敵な人たちがいるんだなと思い、主人公もちゃんと人の気持ちや自分を見直すことができる心の持ち主で、好感が持てた。不覚にも時々泣いてしまった。2015/02/23