内容説明
クラウン・Kこと道化師の大棟耕介さんは、病院をたずねて患者に笑いをとどけるホスピタルクラウンとして活躍しています。子どもたちからの愛称は、Kちゃん。Kちゃんとふれあうと、たちまちだれもが笑顔になって、病院のはりつめた空気が、明るくやわらかく変わります。まるで魔法にかけられたように―。入院中の子どもたちとKちゃんの交流を追った、心あたたまるお話です。
目次
第1章 ホスピタルクラウンとの出会い
第2章 病院への道のり
第3章 赤い鼻、病院へいく
第4章 奇跡
第5章 まあくんは負けない
第6章 もっとまじめにやりなさい
第7章 クラウンショー
第8章 きょうも病院で
第9章 きずな
第10章 いつも、前へ
著者等紹介
あんずゆき[アンズユキ]
大阪府在住。神戸大学教育学部卒業。小川未明賞優秀賞、盲導犬サーブ記念文学賞大賞受賞。日本児童文学者協会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ochatomo
21
“赤はな先生”副島賢和さんを知ったことからその師、大棟耕介さんを紹介するこの本を手に取った アメリカで開催されたワールド・クラウン・アソシエーションのコンテストで2003年銀メダルを獲った翌日、初めてホスピス訪問して自信を失う心情描写がリアルで引き込まれた 手や持ち物の消毒や衣装・カバンの衛生管理、心理面での注意がはらわれている 子どもと大人両方おすすめな児童書 2010刊 『世界人』#004に登場 https://youtu.be/XqaEnyRtICU2020/07/08
南
13
Kちゃんを待っている子どもたち、可愛い❤。クラウンさんたちは、とっても努力家です。https://youtu.be/XqaEnyRtICU2018/01/05
退院した雨巫女。
13
小児病棟に訪れる、クラウン(道化師)たちの奮闘記。笑うことで、病気をふきとばして欲しい。2011/02/18
空走*
12
今日帰りに図書館で借りてきてさっそく読みました。 「笑い」は人を元気にする。舞台裏では色々な葛藤や問題があるけれど、それでもこういう活動が日本でももっと広がると良いなと思う。自分にとっては忘れてはいけない原点であり目標。2015/05/20
ようこ
7
辛いときこそ笑いが人には必要になること、それを実践するのは簡単ではないことなどこの本を読むと考えさせられる。だれかをかわいそうだからなどという目線では絶対実現できないこの活動をしているKちゃんに敬意。2011/06/13