内容説明
淡路島で、牛や馬などの動物を診ている獣医師の山崎博道さん。きょうも、愛馬フランシスにまたがり、島内を、往診に回っている。馬でいくからこそ、出会いがある。ゆっくりだからこそ、動物の気持ちがわかる。山崎さんの、愛情あふれる診療の日々を追った。
目次
第1章 子牛が病気です!
第2章 北の大地で馬と出会う
第3章 競走馬だったフランシス
第4章 立ったままの大手術
第5章 戦地に送りだされた馬
第6章 サルのトンガがやってきた
第7章 上田さん姉妹とフランシス
第8章 広がるフランシスの輪
著者等紹介
井上こみち[イノウエコミチ]
埼玉県出身。日本児童文芸家協会及び日本文藝家協会会員。1983年、新聞社募集の童話入選作が出版されたのを機に作家活動に入る。人と動物のふれあいをテーマとした動物のノンフィクションを多く手がける。『海をわたった盲導犬ロディ』(理論社)で、第1回日本動物児童文学賞受賞。『カンボジアに心の井戸を』(学習研究社)で、第28回日本児童文芸家協会賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ぶんこ
44
馬のフランシスは元競走馬でしたが、とても穏やかで優しい馬。子どもたちや猿、牛、全てを受け入れてます。淡路島で主に牛を扱う獣医さんの山崎先生が、馬だけではなく野生の傷ついた動物や鳥を保護、治療して野生へかえしたり、奥様は読み聞かせのボランティアをされたりと、地域に密着して活躍されてました。その道連れが馬のフランシス。馬好きとしては非常に羨ましいです。イギリスの馬が主役の「戦火の馬」を読みましたが、日本でも約70万頭戦地に駆り出されたそうで、戦地での従軍獣医師だった父は、その話を一切しなかったそうです。2016/11/08
halfumi
5
児童書コーナーにあったが、大人も楽しめるノンフィクション。競争には向かなかった優しい性格のサラブレッドに乗って、往診に出かける獣医さんのお話。2013/05/14
mayumi
4
馬と生活ができるのはうらやましい限り。大変だと思うけどあこがれます。2013/12/01
私的読書メモ3328
2
あまりにインパクトのある表紙、題名に一発で惹かれて読みました。とても良かったです。幼年層を想定して書かれたような文体ですが、それが内容にも噛み合っています。オススメです。2019/01/23
コウみん
1
馬に乗る獣医の物語。 動物が大好きな獣医が馬に乗りながら動物。そして、人間と交流する。 彼は長い獣医生活でいろんな馬を出会ってきた。 特にフランシスは彼にとっては相棒、それ以上だった。2022/07/19