内容説明
人生は論より正悟。ブッダが説いた「強く」「明るく」生きるための方程式。
目次
怒りという猛毒を瞬時に消す(第一偈)
蓮のごとき「欲」を根こそぎにする(第二偈)
考えも感情もすべて涸らし尽くす(第三偈)
判断・比較・評価する心を破壊する(第四偈)
生きる意味を探しても得られない(第五偈)
「ああではないか、こうではないか」と思う気持ちをなくす(第六偈)
すべての言葉も考えも焼き尽くす(第七偈)
感受して作り上げた主観を乗り越える(第八偈)
すべては流れて変化しているだけ(第九偈)
行き過ぎることもなく、止まることもなく(第十偈から第十三偈)〔ほか〕
著者等紹介
スマナサーラ,アルボムッレ[スマナサーラ,アルボムッレ][Sumanasara,Alubomulle]
スリランカ上座仏教(テーラワーダ仏教)長老。1945年4月、スリランカ生まれ。13歳で出家得度。国立ケラニヤ大学で仏教哲学の教鞭をとる。1980年に来日。駒澤大学大学院博士課程を経て、現在は(宗)日本テーラワーダ仏教協会で初期仏教の伝道と瞑想指導に従事。ブッダの根本の教えを説き続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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もちもちかめ
19
スリランカの人なのに、ものすごく日本に詳しくてそこに驚愕。頭いいんだろうなと思う。一切皆苦、諸行無常、諸法無我、涅槃寂静を解説。しかし、ほんとに紀元前にこんなこと考えて思いついた、そのことに感服して神秘を感じる。2019/02/15
あっきー
8
✴3 このような世間的な怒りと欲を消すと例を挙げているのだが自分にもピタリピタリと当てはまる、あー自分もパターン化されたありふれた小市民なのだと思い知った、仏陀が21世紀の極東の国の一般ピープルの考えることを予知して説法したのか、それとも訳者の超訳なのかはいつか岩波「ブッダのことば」を読んで調べてみたい、でも内容は良いのにこのタイトルでは売れんだろうと思う2018/06/18
harhy
7
仏教の初期のものを集めたものか。わかりやすい解説。2023/06/15
あっきー
7
✴4 再読、スッタニパーダの文庫の最初の3ページ17の短文を現代人向けに解説した中身の濃い本、この17のことばを何とか読みとくにはこの本の1冊分も使って解説しないといけなかったということで思想の奥の深さを感じたし、これがエッセンスなのだろうと思った、それから昔かじったサルトルに似ているなーとも思った2018/07/01
HIDE
3
この本の仏教と日本で信仰されている仏教は異なるものなのだなとおもいました。2012/01/21