目次
こころの色
影と海
愛が消える
たったいま
ことばのとおりに
からだはいれもの
すこやかに
たゆまずに
おだやかに
いのちの輪
自分をはぐくむ
もっと向こうへと
著者等紹介
谷川俊太郎[タニカワシュンタロウ]
1931年、東京生まれ。詩人。処女詩集『二十億光年の孤独』で、みずみずしい感性が高い評価を得る。詩作のほか、翻訳、脚本、絵本などさまざまな分野で活躍。訳詩集『マザー・グースのうた』日本翻訳文化賞、詩集『日々の地図』で読売文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Hideto-S@仮想書店 月舟書房
96
本の帯のコピーと感想がぴったり一致する事は意外と少ないものです。「こんなふうに生きられたら」。英訳された『法句経』(ダンマパダ)から、谷川俊太郎氏が共感するところを自由に日本語にしたという12篇の言葉の花束は、永遠の祈りに似ているような気がします。全26章で構成される『ダンマパダ』の方にも目を通してみましたが、言葉としての浸透力が全然違いました。12篇から一つ選ぶとすれば『たったいま』。〈こころはいつもふらふらしている。こころは晴れたり曇ったり。そんなこころの深みには ひとすじの清らかな流れがあるはず〉。2015/07/13
積読亭くま吉(●´(エ)`●)
88
★★★★★「ゴータマ・シッタルーダ」に惹かれ、ひとしきり読み漁った時があります。なかでも一際私を捕え虜にしたのは「初期仏教」でした。ゴータマの教えは宗教では無く、哲学だと感じたのを覚えています。この詩集は谷川俊太郎が「ダンマパダ」(初期仏教の教え)から生み出したと、後書きにあります。私を強く魅了した言葉の数々から、この詩集が生み出された…。同じものに惹かれた私にも、こんなに美しい何かを生み出す事が出来たら良いのに…(♡˙︶˙♡)【月イチ・テーマは愛】2015/08/25
おくちゃん🌷柳緑花紅
87
こんなふうに、生きていきたい‼特に響いたのは、「ことばのとおりに」多すぎることばはさわがしい こころの底の静けさがことばのふるさと。読むだけでなくしゃべるだけでなくことばの通りに行い生きるとき私はほんとの私になれる「すこやかに」すこやかに満ち足りて とらわれぬ心が宝。「ダンマパダ」の英訳を谷川俊太郎さんが共感するところを自由に日本語にして下さった一冊です。すこやかにおだやかにしなやかに生きていきたい。2015/12/04
モリー
80
本当に谷川俊太郎さんの詩なのだろうか?最初から最後までそう感じながら読みました。しかし、その違和感は、後書きを読んでようやく納得に変わりました。英訳された仏典のひとつである「ダンマパダ」を、谷川俊太郎さんが自由に訳したものでした。頼まれて訳したのか、ご自身が訳したくて訳したのかは定かでありませんが、この仏典が伝えたかった内容が、谷川俊太郎さんらしい詩の形式で伝えられると、まっすぐ心に届きます。この詩集を手元に迎えて良かったと思います。2021/09/28
風眠
65
追い求めると/楽しみには哀しみしか残らない/甘えると/苦しみはいつまでもうずく/失うもののないこころには/喜びが流れこんでくる/怒りが閉ざす/こころを閉ざす/うぬぼれがしばる/こころをしばる/おだやかにあれ/こころよ/のびやかに/しなやかに/はれやかに/(『おだやかに』より)友人がこの詩集を贈ってくれた頃、私は「すこやか」でも「おだやか」でも「しなやか」でもなかった。いつも胸の中に水風船がプカプカあるようだった。理由もなく苦しかった。あれから10年、とても長かった。けれど私は今、「はれやか」に生きている。2015/06/05
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