出版社内容情報
古典には現代が忘れ去った生死観を呼び起こす力がある。『古事記』『万葉集』『源氏物語』などの代表的な古典に描かれた離別や死別の悲しみの言葉を丹念に読み解き、そこに息づく古人たちの「生のかたち」と、悲嘆を「生きる希望」へとつなぐ道を探る。
内容説明
古事記、万葉集、源氏物語、平家物語、徒然草、おくのほそ道ほか、古典は、現代が忘れ去った死生観を呼び起こす。人間の出会いと別れ、喜びと悲しみを丹念に読み解き、そこに息づく生きる希望と勇気を探る心の書。
目次
第1章 神々と英雄の悲しみ―古事記
第2章 愛と悲しみの国民詩集―万葉集
第3章 露の命の悲しみ―源氏物語
第4章 悲劇の中の生と死―平家物語
第5章 散る花の美学―西行法師
第6章 悲しみを支える高僧の言葉
第7章 兼好法師『徒然草』のまなざし
第8章 松尾芭蕉の泪と喜び