唯識と論理療法―仏教と心理療法・その統合と実践

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唯識と論理療法―仏教と心理療法・その統合と実践

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  • サイズ B6判/ページ数 261p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784333021093
  • NDC分類 183.94
  • Cコード C0015

出版社内容情報

第一部では、三性、四智、五位、六波羅蜜等の基本用語を押さえながら唯識の基本的なものの見方・考え方を詳説。第二部では「ABC理論」を軸とする論理療法を唯識との一致点、作用点から論じ、双方の統合と実践を試みる。

目次

序 仏教の流れについて(日本仏教の流れ;ゴータマ・ブッダの教えの基本;大乗仏教の空思想)
第1部 唯識仏教の基本的な教え(ものの見方の三つのパターンの発見―三性説;心の仕組み―八識説;悩みの分析―煩悩論 ほか)
第2部 現代の方便・論理療法(唯識・仏教の修正点;なぜ、論理療法を選択するか;論理療法とは何か)
補足資料とコメント

著者等紹介

岡野守也[オカノモリヤ]
1947年、広島県生まれ、山口県育ち。関東学院大学大学院神学研究科修了。卒業後、牧師と兼務で出版社に勤務、仏教、心理学、エコロジー、ホリスティック医学などの編集企画に携わる。並行して92年、サングラハ心理学研究所を創設、98年独立して研究所に専心。執筆、翻訳、講演・講義、ワークショップなどの活動を続けている。機関誌『サングラハ』を主宰。法政大学文学部・社会学部、武蔵野大学、四国学院大学、青森公立大学などで講師も務めている
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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かわかみ

2
かねてより、仏教(特に禅宗)とエリスの論理療法はよく似たことを言っていると感じていたけれど、唯識もそうなのだとは本書を読んで知った。唯識は学説から論理的に導き出されただけでなく禅定の経験で裏づけられているようなので、専門的に修行しないと本当に分かることはできないだろう。ただ、本書で述べているように唯識仏教の方便として論理療法を活用すれば菩薩に少しだけ近い人間になれるかもしれない。また、マズローの欲求段階説への言及は重要。私は仏教の三法印の世界観を踏まえてマズローとエリスの考え方を活用していきたい。2021/11/01

Kimitaka Imaizumi

2
唯識で説くマナ識とアーラヤ識はまさに心理学における意識と無意識、自我と自己ではないか。二千年前に深層心理に着目し、合理的な教義へと体系化した大乗仏教に驚嘆する。これほどの合理的論理を持つ仏教が、なぜ日本で現在のような宗教的、呪術的側面ばかり強化されたものに変容してしまったのか…2018/10/02

豪力春太

0
好き。2007/09/15

村岡 康裕

0
元来バラバラな存在がつながり関係を持っているのではなく、元々一体だったものが区別されて認識されているという捉え方に、時代を越えた人類の叡智を感じた。 むなしさ、落ち込み、不安、怒り、嫉妬などの日々の悩み、感情的なトラブルなどの日常の「苦」を、どのようにの解消・軽減していくのか、読みやすい論調で書かれている。 社会構成主義も、クリティカルシンキングも、認識論も、心理構造も、学習段階理論などの要素も含まれるように感じ、東洋の智慧が巡り巡って「翻訳」されて、最先端理論になっているようにも感じた。 2022/09/20

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