内容説明
みさきのまわりの女子たちも、手をたたきはじめた。みさきも緊張していた。アンカーの松本さんまで、あとひとりだ。どうか、一位になってほしい。そうすれば、オレンジソースなんてよばれなくなるかもしれない。小学校中学年から。
著者等紹介
魚住直子[ウオズミナオコ]
1966年、福岡市生まれ。『非・バランス』で、第36回講談社児童文学新人賞受賞
西田多希[ニシダタキ]
1959年、東京都生まれ。少年・少女をテーマにした絵画・版画を制作。本の装画なども手がけている
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おかだ
49
娘の為に借りた児童書。ラストではホロリと涙。みさきのクラスには「オレンジソース」というあだ名で呼ばれる女の子がいる。みんなは「彼女の発言が偉そうで嫌な感じの子だから」と言うけど、みさきにはそうは思えなくて…。誰かをかばう事、大多数の意見に背く事は勇気がいる。でもどうしても、これは違う、間違ってると感じた時、立ち上がれる勇気を、強さを、正義を…みんなが少しずつ持てたら、何かが変わる。この場面で終わる事に意味があると思った。これを読んだ子供が、ここから先の彼女達に、クラスの様子に、思いを馳せてくれたらいいな。2019/10/03
うしこ@灯れ松明の火(文庫フリークさんに賛同)
43
みさきのクラスにクラスメイトから密かにオレンジソースと言われている松本さんという女の子がいました。その子と一緒に遊んだことはないのに、ある日の学校の帰り道、家に寄っていかないかと誘われて・・。短いながらも胸が痛くなる話でした。これで全てが解決したわけではないとは思いますが、今回の件を通じて二人はかけがえのないものを手に入れたのだと思います。松本さん!もう一人じゃないよね!★★★★2012/12/14
本ぺんぎん
4
オレンジソースという呼び名でいじめられてる女の子。その子が気になる主人公。あまりメッセージを押し付ける感じじゃないところがよかった。児童書。2010/08/01
にがつ
3
児童書コーナーで気になったので。短くて読みやすい文章。さわやかな読了だった。主人公が勇気を振り絞る話。2014/09/29
クロ
2
短いけど伝えたいことがまとめられている。 星42013/12/30