出版社内容情報
一日を「ブッダの心の智慧」と共に締めくくる、ハンディタイプの実践的人生書。家庭にビジネスに、活き活きと充実した明日を迎えるためのヒントが満載。
目次
第1章 貪る心を抑えれば楽になる(「前年対比」という亡霊;部下を信頼できない ほか)
第2章 怒りを静めて寛大に(アイデアを横取りされた夜;都合のいい人 ほか)
第3章 愚かな心に気づいて謙虚に(上司と意見が合わない;だれも言うことを聞いてくれない ほか)
第4章 無常を認識して元気に(失敗した人;人のことをうらやましがる人 ほか)
第5章 散乱する心を調えて悠然と(自分のアイデアが通らなかった夜;「気持ちの浮き沈み」は周りが迷惑 ほか)
著者等紹介
奈良康明[ナラヤスアキ]
駒沢大学名誉教授。曹洞宗総合研究センター所長。1929年千葉県生まれ。東京大学文学部印度哲学梵文学科卒。東京大学大学院、カルカッタ大学大学院修了。文学博士
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感想・レビュー
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黒猫
15
仏教徒の私たち多くが仕事に縛られ、不安や不満を感じている。社会は高齢化し、少子化に歯止めがかからない。序盤の言葉に共感する。「人間の欲望は果てしがなく、塩水を飲む者がいっこうに渇きが止まらないのに似ている」。まさにその通り。16年前に出版された本ではあるが、仏教から見た現代社会に対する視点は古さを全く感じない。前年比、効率化、合理化という言葉に惑わされることなく、「よるべ」を持って生きていきたい。自灯明、法灯明。サラリーマンにオススメの本。2018/09/29
神城冥†
7
うんうん、そうそう、なるほどね〜という事がたくさん書いてある。ためにもなる。でも人間ってわかっていても、そう簡単にはできないのも自然の摂理のような気がする。でもときたまは言葉を一つ一つ思い出してみるのもいいかも。2014/09/15
fukui42
1
文中にある「ブッダの言葉」は、ちょっとわかりづらかったけど。解説が読みやすく、寝る前にはちょうどいいかも。出版から20年、世の常は変わっていないのだな。2022/06/15
青い鳥☆彡
1
★☆☆☆☆(P128・本文引用)以前には悪い行いをした人でも のちに善によってつぐなうならば その人はこの世を照らす。― 雲を離れた月のように(法句経173)・・・ここの”雲を離れた月のように”・・・と言う例え方は良いなぁと思った。ブッダ関連の本は基本的な内容はほとんど同じなので、後は自分の感性に合った書き方がしてあるか、そうでないかの違いではないかと思う。2014/04/18