内容説明
わたしには、2つ違いの妹がいました。「春の雲になりたい」といって、春まだ浅い2月半ばに、肺結核で亡くなりました。18歳でした。家の前の寒い河に、白い鴎が群れていました。それから、どれだけの春がめぐってきたことでしょう。春がくるたびに、妹は、わたしが仰ぐ遙かな空で微笑みます。亡き妹の思い出をたどる、命をみつめる絵本。
わたしには、2つ違いの妹がいました。「春の雲になりたい」といって、春まだ浅い2月半ばに、肺結核で亡くなりました。18歳でした。家の前の寒い河に、白い鴎が群れていました。それから、どれだけの春がめぐってきたことでしょう。春がくるたびに、妹は、わたしが仰ぐ遙かな空で微笑みます。亡き妹の思い出をたどる、命をみつめる絵本。