内容説明
戦争でふたごの男の子を亡くした母は、タロちゃんこいしやほっほっほージロちゃんこいしやほっほっほーと毎日毎日、泣きながらススキみみづくを作り続けます。二度と戦争が起こらないことを願いながら…。4・5歳から。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
にゃんた
18
かわいい表紙に惹かれこの絵本を借りた。全然知らなかったけど、これは鬼子母神のおみやげのススキのみみずく。おばあちゃんの記憶の中のススキのみみずくにまつわる思い出は、戦争にからんだ悲しいお話。戦争のもたらす現実は悲しい。実際のすすきのみみずくの由来は、また違うみたい。東京に行く機会があるから鬼子母神に行ってみたい。この絵本選んで読んだのもきっと何かのご縁だ。2019/09/01
遠い日
4
おばあさんが語る思い出は、鬼子母神さまのおみやげのススキで作ったみみずくに絡むもの。子どもの頃から戦争を経て、みみずくの作り手のおばさんのこと、その双子の息子たちのこと。戦死した息子たちを思うばかりのおばさんはある日忽然と消えてしまった。悲しみは癒えず、おばさんの心は深く沈むばかりだったのだ。ちゃきちゃきとした語り口ながら、忘れ得ぬ人々のことを思えば、悲しみはまた新たなものとして蘇ってくるだろう。2014/08/28
憩子
1
絵本講座にて、読んでいただきました。2017/10/15
ヒラP@ehon.gohon
0
おばあちゃんが、孫に鬼子母神のみやげのススキでつくったみみずくの説明をしています。 ふくろうには、おばあさんがまだ子どもだったころの思い出があります。 幼いころに遊んでもらった双子の兄弟。 どちらのおよめさんになるんだいとからかわれたけれど、兄弟は戦争で死んでしまった。 おもちゃ屋だった母親は、せっせとススキみみずくを作りながら子どもたちをしのんでいたのだけれど神隠しのようにいなくなってしまった。 戦争の悲しみと、おばあちゃんの恋心。 本当に小さな孫に話しながら、昔をしのんでいるようなお話です。 2010/05/03
kokotwin
0
子どものことを思うおばちゃんのやるせない気持ちがひしひしとつたわってきた。2013/10/07