内容説明
街にもメディアにも、イメージ先行の健康食情報が氾濫している。その源流を60年代の反体制運動にまでさかのぼり、ブームの移り変わりとそれを後押ししてきた社会的背景を探る。
目次
第1章 なにかおかしい
第2章 “からだにいい”の源流
第3章 自然という女神
第4章 機能至上主義
第5章 揺れる食卓
第6章 栄養情報の混乱
第7章 “からだにいい”の正体
著者等紹介
加藤信一郎[カトウシンイチロウ]
1951年山形県生まれ。東京大学文学部卒業後、食文化などに関する翻訳を手がける。また、これまでに辻調理師専門学校グループ「エコール・キュリネール国立」学術室長などを務めた
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感想・レビュー
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Humbaba
5
健康に良い食事とは何だろうか.栄養学的に求めるものを満たした食事こそ健康によいと考えられるが,何が良くて何が悪いのかというのは,毎年のように変わっていく.そうなると,もはや普通の人にとれる対処は,1品目に偏らないようにすることだけなのかもしれない.2012/02/04
みのこ
0
フードファディズムという考え方が印象に残った「食べものや栄養が健康と病気に与える影響を過大に信じること」。食や健康に興味があるとそっちに偏りがちになってしまう。バランスをとるためには知っておくといい考え(それでもやっぱり食は色々な面で大きな影響をもつ要素だと思うけれど…)。2013/02/24