出版社内容情報
『日本の百名山』で知られる作家で、登山家・深田久弥の山岳随筆名作選。時代を超えて、現代の若者たちに登山の愉しみを伝える。
内容説明
『日本百名山』の著者として知られる深田久弥が二、三十代の頃に執筆した初期の山岳随筆を含む十八編と、『日本百名山』執筆中の1959~1962年の山行を中心に、家族や友人と登った山について綴った「わが愛する山々」を収録。山への情熱と愛が溢れる作品集。
目次
山の好きな貴方へ(僕のリュック・サック;山小屋の一夜;地図を見ながら;僕の最初のアルプス行;風景に就いて ほか)
わが愛する山々(笠ヶ岳;雨飾山;雲取山;剣山;九重山 ほか)
著者等紹介
深田久弥[フカダキュウヤ]
明治36年3月11日~昭和46年3月21日。作家・登山家。石川県生まれ。福井中学、一高を経て、昭和5年東大文学部哲学科を中退。小林秀雄らの『文学界』で同人として活躍する。戦前は小説を発表するかたわら、山岳紀行文集を上梓。中国戦線から帰還後は積極的に山岳記事を執筆するとともに、ヒマラヤ研究に力を注ぐ。昭和46年、甲州茅ヶ岳に登山中、脳出血のため、急死(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はづき
14
なんでこのタイトルにしたんでしょう。『日本百名山』の深田久弥さんを、初めて読みましたが、山ガールに批判的そうやなっていうのが印象。 山ガールというほどたいしたもんじゃないけど「昨今のファッション感覚で大挙して山に来るのは…」とか叱られそう。 山の記述が美しく、稜線みつめに行きたくなります。最後が安達太良山なのは、震災を意識してでしょうか。 自由なスタイルで山を登っていて、楽しい雰囲気が伝わってきました。2015/07/24
水戸
5
どうして、このタイトルと表紙にしたんだろう。ポップな登山体験記かと思いきや、なかなかどうして、ドッシリとした文体の、いかにも趣味に頑固で一家言ある人物といった趣。チラホラと「一高時代」なんて言葉が出て来るので、なるほど古いものなのだなと理解&納得。そしてますますタイトルと表紙デザインに違和感。内容は戦争前後やらなんやらと、昭和初期のころの登山の模様、ダムができる前、あるいは、つくられている最中の自然と近代化の変化の有様なども含められた、登山体験記でした。なるほど、昔はそうだったのねぇ、と思いつつ読了。2017/05/06
yamakujira
3
おじさんが買うにはちょっと恥ずかしいタイトルだったから、他の本と合わせて購入。深田久弥がこんなタイトルの本を書いたわけもなく、新たに編集されたのはすぐわかる。「山の好きな貴方へ」と「わが愛する山々」の2部構成で、前者は18編のエッセイ、後者は21編の紀行文集。あざといタイトルでも、若い女性が深田の文章に触れるきっかけになればいいかな。でも、キャンプの食器を川で洗っちゃりしちゃダメだよ。今は閉鎖されてる雲取山の鍾乳洞を見学したり、山の観光道路や新幹線もない時代の話に何を感じるだろう。 (★★★☆☆)2015/04/26
ゆう
1
かなりがっしりした登山のエッセイ。感想書こうとしてこんな表紙だったのか、と思うぐらい中見と外見が違う。読むのに時間がかかったけど、登山の苦しいところや難しいところから楽しいところ全てがそろっている文章好き。難しかったり読みにくかったりしても最後まで読みたくなる一冊。2022/11/20
タカボー
1
日本百名山よりも、山行のことが詳しく書かれていて良かった。歳をとっても夜行で登りに行ったり熱い人です。ただ一般の登山者は入れないお風呂に入れてもらったり、有名人の特権もかなり使ってる。2015/07/08
-
- 電子書籍
- あやかし恋綺譚3 あなたがサイアイ!の…