出版社内容情報
杢之助は与太者の盗賊一味を仕留めた際の足技を目撃され、前科が発覚すると覚り住み馴れた左門町をひそかに離れてゆく。
内容説明
町内の古着屋藤兵衛が木戸番の杢之助に、与太者風の男が買戻しに来た半纏の襟から怪しい書付が出てきたと告げた。書付を悪事の符牒とみた杢之助は、糾明にのりだす。そして岡っ引の源造、浪人榊原真吾の三人で質屋に押入る盗賊一味を捕えたが、その時、賊を仕留める杢之助の超絶の足技を源造に目撃される。前科が発覚すると覚った杢之助は、左門町の清次、志乃、おミネをはじめとした町の人たちと別れる決意を固め…。好評ロングシリーズ完結編!
著者等紹介
喜安幸夫[キヤスユキオ]
1944年生まれ。兵庫県姫路市出身。98年『台湾の歴史』で第7回日本文芸家クラブノンフィクション賞受賞。2001年『はだしの小源太』、『身代り忠義』などで第30回池内祥三文学奨励賞受賞。日本文藝家協会会員、日本文芸家クラブ会員、歴史時代作家クラブ幹事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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真理そら
38
再読。股旅姿で颯爽と東海道を上る杢さん、西部劇のラストシーンのようにカッコイイのに小田原あたりでまたお節介のムシがw左門町の人たちとのお別れは寂しい…ほとんどレギュラーだったのに最後まで名無しの一膳飯屋のかみさんにももう会えないのね。2019/09/26
山内正
3
商売として半纏が流れて来た袖に書き示す紙があり杢之助は盗みの日と店が書いてある 岡っ引きに盗みを 取り押さえる段取りをつけ夜を待ち いざ盗賊との乱闘の最中杢之助の必殺蹴りが岡っ引きに見られて 今まで隠し続けた秘密が判る これが最後と杢之助は江戸を出る 木戸番最終回2018/03/27