内容説明
江戸市中から少し離れた亀戸村に住む娘・お聡は、乳児の頃に捨てられ寺に拾われた。生まれた時から歯が生え、言葉を話す「鬼子」だったのだ。不思議な力のあるお聡は、幼い頃から一緒に育った黒い大犬・阿刀丸とともに育ち、美しく賢い娘に成長した。ある日、お聡と阿刀丸は、たなびく虹色の雲から落ちた雷に打たれる。その衝撃の覚めた後、なんと阿刀丸は人語を解すようになった。阿刀丸によれば、弘法大師の霊験によるものだという。不思議な力を得た二人は、使命に導かれるように、人外の者によって引き起こされる事件解決に乗り出す!寺の人々、人には見えない「友達」に支えられたお聡と犬神の冒険譚。
著者等紹介
五十嵐ひろみ[イガラシヒロミ]
埼玉生まれ。東洋英和女学院短大英文科卒業後、『まんが世界昔ばなし』で脚本家デビュー。水城ゆうのペンネームでアニメーション、連続ドラマ、2時間ドラマなどを執筆。現在は富士五湖のひとつ山中湖畔でドッグカフェ「無憂樹」を経営。日本脚本家連盟会員・日本放送作家協会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ううち
9
少女と犬が妖怪絡みの事件を解決していくお話。犬の阿刀丸がカワユイ。テンポが良くサクッと読めます。2017/11/27
琵音
2
この本もあっという間に読めてしまいました。犬が好きな方には阿刀丸がたまらないと思います。シリーズ化されたら楽しいなあ。あとはもう少し亀戸を中心として当時の江戸郊外の地名が出てくると嬉しかったです。2015/07/29
とも
2
少女と愛犬(犬神)が妖怪絡みの事件を解決する物語。盛り沢山の内容でしたがテンポ良く読めました。お聡と阿刀丸のコンビが微笑ましいです。阿刀丸が時々現代言葉というか若者言葉なのはご愛敬かな?何か続編がありそうな感じなので期待して待ってます。2014/12/07
Kentarou Takeuchi
0
良くあるモノノケ時代物。読みやすくて面白いが、案外悲惨な話が多いのに、主人公だけがそれを被らない設定がちょっとだけ白けてしまう。2016/12/11