内容説明
日暮京太郎は、駒形町の犬吠組の前に立って逡巡していた。廻国修行の旅に出、二年ぶりの江戸だった。火炎組との争いで両親を亡くし、跡目を継いだ犬吠組のお鯛は、小荷物の配達という堅気の商売を始めていた。京太郎は、むさ苦しい己の姿が気になり、結局、翌日出直すことにした。ところが花川戸へ向う途中、柳生一門の厳雲に襲われ、凄まじい剣戟の火花が…。一段と剣の腕をあげた京太郎を次々と襲う刺客たち、そしてついに明らかになる出生の秘密!異色時代小説シリーズ第二弾!
著者等紹介
文月芯[フズキシン]
東京生まれ。2007年、『六弁花』(徳間文庫)でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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