内容説明
ある朧月の夜、金江藩藩主・長門守が絶世の美女に扮した九尾の狐とまぐわい、この世のものとも思えない悦楽を味わった。ところがその後、他の女に全く欲情しなくなってしまった。長門守はあの悦楽が忘れられず、側室にしたいから女を捜してこいと牛鬼剛之進に命ずる。女を探し出すためのエレキテル張形なる珍妙な道具を携え、おバカな軽薄男の徒目付・高田純之助と江戸市中をさまよう羽目になる剛之進だったが…。類をみない面白さ炸裂、艶笑時代小説シリーズ第三弾。
著者等紹介
文月芯[フズキシン]
1949年東京生まれ。舞台、演劇、イベント制作などに携わったのち、スポーツ新聞や小説誌の官能短編コンテストで才能を認められる。2007年、『六弁花』(徳間文庫)でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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