内容説明
北町奉行所定町廻り同心・神岡茂平が女鳶に襲われた。捕らえてみると、茂平が捕縛した辻強盗・仁三郎の妹“うき”だと名乗った。逆恨みから茂平を付け狙っていたのだ。茂平は、うきを説教の末に解き放つが、後日、家捜しされたうきが手酷い目に遭ってしまう。奉行所に捕まっても、盗んだ金の在処を知らせぬ仁三郎に、強盗仲間が意趣返しをしたのだ。再びうきが襲われることを懸念した茂平は、うきを自邸へ匿い、卑劣な残党の一網打尽を目論み巧妙な罠を仕掛ける…。情にもろい型破り同心の痛快時代小説。
著者等紹介
笠岡治次[カサオカハルジ]
愛知県生まれ。大学卒業後、歴史関係の編集者を続けながら、時代漫画の原作、映画作品のシナリオ、演劇脚本などに携わる。架空戦記小説で作家デビューを飾り、ミステリーからホラーまで幅広く書き分ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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だいしょう@SR推進委員会
8
もう主人公茂平に恋愛を求めるのは止めました。(笑)トキとは、しかるべく時にしかるべく人が間にたってすんなりと決まることでしょう。羽織袴を着せて新郎のひな壇に座らせないと無理みたいだし…いや、どこまで鈍いんだ、おまえさんは。そんな同心としての生活も順調な彼が遭遇する不気味な浪人たちとの関わりを描く「流れ者」。解決することがないまま終わっただけに、いつかまた彼の前に現れるのではないかと気になる。がんばれよ、茂平。ほんと、応援したくなるんだよね。2012/04/13
蕭白
3
茂平の男っぷりがますますあがっていきます。トキさんとの関係はじれったいくらい進みませんが、人としての大切な経験を積み重ねていきます。主人公の明るいキャラに惹かれて読み続けていますが、わがままを言えば、他の書き下ろしの時代小説と同じくらいのペースで刊行して欲しいです。2012/01/24
蕭白
2
是非新作をお願いしたいシリーズです。2017/03/29
すぴか
0
忘れ草の意味とか細かいところの説明を読者にもしてほしい(´・ω・`)2013/03/20
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