内容説明
関東郡代に仕える長坂小平太は、新参者ながら日頃の働きが認められ、主の伊奈忠宥に目通りがかない、直々の命を受けた。公儀より譴責を受け、蟄居謹慎中の元大目付・奥津氏の動静を探れ、というものだった。早速、居所に赴くと、そこは荒れ果てた寺で、元大目付は世をはばかるように暮らしていた。だが、数日前、不審な男達の襲撃を受け、命を狙われたという。果たして襲撃者の狙いは何か?純真で雑草のように逞しい若侍の胸のすく活躍を描いた好評シリーズ第三弾。
著者等紹介
高橋和島[タカハシワトウ]
中央大学法学部卒業。工業機械の編集者などを経て、89年「十三姫子が菅を刈る」で、オール讀物新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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だいしょう@SR推進委員会
2
今回出てくる登場人物の多数が芸人キャラというのがどうも落ち着かない。あちらこちらで喜劇のやりとりを観ているかのようです。なので、ただでさえのほほんとしている主人公の存在感が希薄になってしまった。剣の腕前も頭の回転もでき、女性にももてるのに、このうす~い影はなに? だからなのか、結末もいたって押しの弱い腰くだけになっているような…。ほんわかぶりの匙かげんも難しいってところでしょうか。2012/01/17
いえのぶ
0
関東郡代の家来が元大目付の用心棒を命じられた。主人公の心情がいまひとつ表現されていなくて残念。2012/11/02