内容説明
公事宿『巴屋』に訴訟を持ち込んでいた、鍛金師の文吉が謎の刺客の手にかかり惨殺された。文吉が精魂込めて造り上げた銀の香炉に隠された秘密に絡んでのものと睨んだ、公事宿吟味人・日暮左近は事の真相を探るべく秩父忍びの陽炎とともに動き出すが、その裏には幕閣をも巻き込んだ恐るべき陰謀が渦巻いていた―。過去の記憶を失い、修羅の道を行く男の斬刃剣が醜い欲望に憑かれた悪を斬りたおす!好評シリーズ第二弾。
著者等紹介
藤井邦夫[フジイクニオ]
1946年北海道旭川生まれ。テレビドラマ「特捜最前線」で脚本家に。以後、刑事ドラマ、時代劇を中心に400本以上の作品を手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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だいしょう@SR推進委員会
1
2作めから忍び同士の抗争となりました。鍛え上げられた肉体と技のせめぎ合いに、息がつまるほど。変な幻術やトリッキーな技はほとんどありません。肉弾戦です。その上、互いの裏をかく駆け引きの波状攻撃。硬派な時代小説といえるでしょう。それでも、男女の微妙な感情の揺らめきがところどころにからんできて、それもいい感じでした。主人公の記憶は全てが戻ってきてないだけに、まだまだ先は気になります。2011/08/09
mercury
0
ここにも秋山久蔵の名前が出てきてびっくり。1作目より面白い。2011/06/27