内容説明
深川七場所といわれる花街が点在している油堀が紅蓮の炎に包まれた。火元となった質屋に押し入った盗賊が、主夫婦と番頭を殺したのち、火を放ったものと思われた。店の手代と丁稚が見たという一味の頭目の人相書きを手にした宗兵衛はそこに見知った顔を見て愕然とするが…。放蕩無頼の父と、南町奉行所の内与力である一本気な倅が、鋭い洞察力と絶妙な間合いで事件を解決していく書下ろし爽快時代小説。
深川七場所といわれる花街が点在している油堀が紅蓮の炎に包まれた。火元となった質屋に押し入った盗賊が、主夫婦と番頭を殺したのち、火を放ったものと思われた。店の手代と丁稚が見たという一味の頭目の人相書きを手にした宗兵衛はそこに見知った顔を見て愕然とするが…。放蕩無頼の父と、南町奉行所の内与力である一本気な倅が、鋭い洞察力と絶妙な間合いで事件を解決していく書下ろし爽快時代小説。