内容説明
流浪の旅から、三年ぶりに江戸に戻ってきた伊坂八郎兵衛。用心棒稼業を生業に、江戸を震撼させる“百足の陣五郎”一味に狙われている千鰯問屋の護衛を引き受けた。襲いくる賊から主人を護り、首魁を斬った。だが、“南町の虎”と呼ばれた元隠密廻りを畏怖する、元上役の罠に嵌り、夜鷹殺しの罪で捕縛されてしまう。拷問で責め殺される寸前の八郎兵衛は、北町奉行の遠山景元に助け出され、驚くべきことを聞かされた。斬殺した陣五郎が生きており、陸奥国の雄藩と結託した企みを実践すべく北上中だという。遠山の命を受けた八郎兵衛は、奥州路へ悪党退治に旅立つが…。痛快に書下ろす、人気の街道シリーズ。
著者等紹介
坂岡真[サカオカシン]
1961年、新潟県生まれ。早稲田大学卒業後、バブル絶頂のデベロッパー企業に入社。11年後に退社し、文筆活動に入る。独特の渇いた筆致で描く時代小説には定評がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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