内容説明
縁切り寺『慶光寺』の主万寿院と遠い日に交わした約束を胸に抱いた男の生きざま…。行方知れずになった愛する男をさがす女が爪弾く津軽三味線の哀しい音色…。別れた我が子の幸せをただひたすらに願う老母の想い…。お登勢の胸に深く刻まれた亡夫への愛を垣間見た十四郎は…。縁切り御用をつとめる『橘屋』の女主人お登勢と素浪人塙十四郎の人情裁きを描く「隅田川御用帳」シリーズ第九弾。
著者等紹介
藤原緋沙子[フジワラヒサコ]
高知県生まれ。立命館大学文学部史学科卒。小松左京主宰「創翔塾」出身
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感想・レビュー
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とし
26
藤原緋沙子1冊目。久しぶりに隅田川御用帳シリーズ第9巻読了。1巻~8巻10巻~13巻はすで読了済、1巻で4話からなる短編縁切り御用の話なので、せつなかったり、ほんわかしたり、女主人お登勢と十四朗の関係にイライラしたりで楽しく読めた。2013/11/02
RED FOX
13
「私たちだけが苦労をしているような、世のなかから取り残されているような…兄さんと時々言っていたんです。私たち二人は残る雁だって」「残る雁?」切ないなあもう。2019/07/19
たーくん
9
縁切り寺『慶光寺』の主万寿院と遠い日に交わした約束を胸に抱いた男の生きざま…。行方知れずになった愛する男をさがす女が爪弾く津軽三味線の哀しい音色…。別れた我が子の幸せをただひたすらに願う老母の想い…。お登勢の胸に深く刻まれた亡夫への愛を垣間見た十四郎は…。2022/05/19
しらたまはなこ
2
お登勢さんの亡くなったご主人への思いを感じてしまい、もやもやする十四郎。その他も切ない話が多い。 2017/09/03
ひろん
2
お登勢の胸に深く刻まれた亡夫への想いが、太鼓の撥を巡って進む話に。第九弾。2013/01/23
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