内容説明
慶応4年、幕府と新政府の戦いの余波を受ける横浜港崎遊郭に「新鮮組」と称する三人の用心棒がいた。それぞれ“菱形歳造”“金堂伊佐美”“浮田宗二”と名のる彼らは遊郭の主人が持ってきた百万両といわれる幕府の隠し金を横取りする話に乗る。三人は依頼主という武士姿の美女“加藤総三郎”とともに隠し場所とされる甲州・穴山城を目指すが、途中で黒駒の勝蔵一味、武田信玄ゆかりの“神玄組”一党など次々に現われる敵に翻弄される。騒動の裏には幕府の重責を担う勝海舟の意外な深謀が…。
著者等紹介
島村匠[シマムラショウ]
1961年横浜生まれ。横浜国立大学卒業。業界誌編集者、高校非常勤講師ののち、1999年「芳年冥府彷徨」で松本清張賞を受賞してデビュー
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。



