内容説明
讃岐那珂藩の江戸家老・興津弾正は大名に伸し上がろうと画策し、幕政を握る若年寄・明石播磨守と癒着していた。ついに弾正の殺害を果たした脱藩忍者「鮎掛けの辰」こと早瀬辰人は、残る播磨守を失脚させるため、甲府藩のくの一・おさえを頼るが、彼女は何者かに殺されてしまう。殺しの犯人と幕政の内情を探るため、辰は大奥に潜入し、媚薬と催眠術、絶妙な性技で奥女中を誑しこむ。辰は意を決し、権謀めぐらす播磨守らに天誅を下す!好評シリーズ第四弾、完結篇。
著者等紹介
原田真介[ハラダシンスケ]
1935年、東京生まれ。早稲田大学卒業。新聞記者を経て、96年に「女色旅情」で日本文芸家クラブ大賞を受賞し、作家となる
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