内容説明
元禄、将軍綱吉の治世、江戸で町医者に姿を変えた狩野安針は播州の外様藩の脱藩忍者だった。安針こと「鮎掛けの辰」は、大奥で綱吉の母・桂昌院を筆頭に御台所、御年寄同士の熾烈な世継ぎ争いが行われていることを知る。辰は奥医師の弟子となり、幕閣で権勢を握ろうとする若年寄・明石播磨守らの野望を打ち砕くべく、秘伝の媚薬と催眠術、絶妙なる性技を駆使して将軍お手付きの大奥女中を次々と女悦の極みへと導いていく。
著者等紹介
原田真介[ハラダシンスケ]
1935年、東京生まれ。早稲田大学卒業。新聞記者を経て、96年に「女色旅情」で日本文芸家クラブ大賞を受賞し、作家となる
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