内容説明
命を捨てて、殺された夫の仇を討つ女、昔の男の影を断ち切り、一途な愛に目覚めた女、敵討ちを成就させ、家名を再興するために身を売る女―。深川で縁切り御用を生業としている、御用宿『橘屋』の女主人お登勢と素浪人塙十四郎は、愛憎乱れる女と男の深い闇を、人情と剣とで見事に裁いていく…。気鋭が渾身の筆致で描く書下ろし時代小説。第一作『雁の宿』で好評を博した「隅田川御用帳」シリーズ第二弾。
著者等紹介
藤原緋沙子[フジワラヒサコ]
高知県生まれ。立命館大学文学部史学科卒。小松左京主宰「創翔塾」出身。現在、脚本家として活躍中。主な脚本作品に「長七郎江戸日記」「親子鷹」「鞍馬天狗」「部長刑事」「京都妖怪地図」「刑事ガンさん」「はぐれ刑事」などがある
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
RED FOX
13
5巻まで読んでからこの2巻を読むがストーリー大丈夫でした。泣けました。離縁したい女の駆け込み寺を預かるお登勢さんの命懸けの仕事振りにしびれました。悪意と善意、やはり昔も今も変わらないのかと思いました。2019/06/08
ケイプ
12
隅田川御用帳シリーズの第二弾。深川で縁切り御用を生業としている、御用宿『橘屋』。そこに駆け込んでくる女たちのそれぞれの事情。橘屋に身をおく浪人の十四朗ですが、別れた許婚と本当に辛い別れが。。。ずーっと心の隅において置いた十四郎の気持を考えるとなんともいえません。シリーズもう少し読み進めてみようかな。2017/07/14
たーくん
6
命を捨てて、殺された夫の仇を討つ女、昔の男の影を断ち切り、一途な愛に目覚めた女、敵討ちを成就させ、家名を再興するために身を売る女―。深川で縁切り御用を生業としている、御用宿『橘屋』の女主人お登勢と素浪人塙十四郎は、愛憎乱れる女と男の深い闇を、人情と剣とで見事に裁いていく…。「隅田川御用帳」シリーズ第二弾。2021/12/04
しらたまはなこ
2
辛い想いをして別れた許嫁との辛すぎる再会。泥酔せずにはいられない。2017/07/15
kmzwrs5781
1
男と女には人生があって、自分を犠牲にしてでも人を助けたいという心があって、助けを求める術があるものの、あの時代の結婚と離婚は手強い。2024/02/09