内容説明
江戸後期、十一代将軍・徳川家斉の治世、老中・水野出羽守らの悪政によって幕府の財政は破綻し、人心は疲弊していた。大坂ではさらに、西町奉行所与力・弓削(ゆげ)新左衛門の悪事、米をはじめ全国の市場を支配する豪商と、その専横を許す奸吏との賄賂癒着、野放しにされた破戒僧の悪行など、幕藩体制は腐敗していた。東町奉行所与力・大塩平八郎は、命がけでこれらに取り組んできたが、「天保の飢饉」の追い討ちにより、「救民」を旗印に掲げ、ついに挙兵する。
著者等紹介
渡辺一雄[ワタナベカズオ]
1928年、京都生まれ。大阪商科大学(現大阪市立大学)卒業後、大丸百貨店に入社。76年にデパートの内幕を描いた「野望の椅子」でデビューし、日本作家クラブ賞を受賞。2年後、「出社に及ばず」を発表したのち、部長→課長→主任という降格人事を経験し、80年に退社する
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