内容説明
水の都として知られるオランダの首都アムステルダムの運河に、首のない男の死体が浮かんだ。被害者は持っていた名刺から日本人商社マン小田木浩次と思われた。国際刑事警察機構を経て身元照会が神奈川県警に要請されたが、捜査一課の桐田警部はそれを聞いて耳を疑った。小田木は三カ月前に妻を亡くしていた。だが、その死因には疑問があり、桐田が密かにマークしていた男だった。果たして運河に浮かんだ首なし死体は本当に小田木なのか…?刑事たちの執念が、二国間にまたがる殺人トリックを解き明かす。
著者等紹介
津村秀介[ツムラシュウスケ]
1933年、横浜市生まれ。出版社編集者、神奈川新聞嘱託、ルポライター、将棋観戦記者を経て、1982年「影の複合」でデビューする。以後、アリバイ崩しの名手として人気を博す
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。