内容説明
東大卒。国家公務員上級試験に三番で合格し、自ら志願して警視庁殺人課の刑事になった岩崎白昼夢。警視就任以来、コンピュータ頭脳を駆使して、多くの殺人犯を震え上がらせる、その活躍は目ざましかった。だが、乱戦列島の日本では一向に凶悪犯罪が減らない。そこで、帝都の治安をになう警視庁では、岩崎警視を警視正に昇任させ、一層強力な陣営で犯罪撲滅に立ち向かわせることになった。そして早くも起こった難事件とは…。
著者等紹介
胡桃沢耕史[クルミザワコウシ]
東京生まれ(1925~1994)。昭和30年「壮士再び帰らず」で、第7回オール読物新人賞を受賞。昭和58年「天山を越えて」で、第36回日本推理作家協会賞、長篇賞を受賞。さらに同年「黒パン俘虜記」で、第89回直木賞を各々受賞。他に「旅人よ」など、独特な色彩を放つ作品が多い。翔んでる警視シリーズは、直木賞受賞後、新規に独自の路線を築き、大ベストセラーとなった作品である
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